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暮らしの中で「ここにコンセントがあったら」とか「コンセントが足りない」などと思ったことはありませんか。家づくりにおいて、実はとても大切なのに案外見落としがちな、コンセント。新居をより快適にする設置のポイントやコツをご紹介します。
注文住宅では間取りや設備と同じように、コンセントの位置や数も住む人の希望に合わせて決めることができます。 適した位置に必要な数のコンセントがあれば、家事や生活のストレスも随分解消できるはず。タコ足配線を防ぐことにもつながります。 家族が将来にわたって快適にすごせるコンセントプランを練りましょう。
電気は、分電盤の中でいくつかの回路に分けられ、小ブレーカーと呼ばれる機器を通して各部屋に届けられています。1つの小ブレーカーで使える最大電力には上限があり、それを超すと容量不足でブレーカーが落ちてしまうことがあります。そのため、使用電力が多いエアコンやIH調理器具、床暖房、電気自動車の充電などは専用のコンセントを設けるのが一般的です。高気密な断熱材を施工する住宅の場合は、配線追加や変更が困難であるため、あらかじめ充分な検討が必要です。
分電盤やブレーカーなど専門的なことは分からないという方も心配はいりません。いくつかの情報をハウスメーカーの担当者や設計士に伝えれば、わが家に最適な配線設計を提案してくれます。ここでは家族にとって最適なプランを導き出す方法の一例をご紹介します。
まずは準備から。今使っている電気製品の中から新居でも使用するものをリストアップします。洗濯機や冷蔵庫は扉の向きもチェックしておくと無駄のない位置決めができます。次に、新たに購入する予定や、将来に必要になる電気製品をリストアップします。書き出した電気製品と新居の間取り図を見ながら、どの空間で誰がどんな風に生活するかを考えます。この際、子どもや親など同居する人の意見も聞いておきましょう。
さあ、いよいよプランニングです。大切なのは、日々の暮らしや動線をできるだけ具体的にイメージすること。季節の変化や将来的な家庭計画も含めて視野に入れながら、エリアごとにコンセントの位置と数を決めていきます。
システムキッチンのIHヒーターは専用コンセントを設置するので、主にキッチン家電用のコンセントを考えていきます。
各家庭で数に違いはありますが、キッチンにはたくさんの電気製品が集まります。冷蔵庫やウォーターサーバー、炊飯器やホームベーカリーなど思いつくだけでもなかなかの数。それらを常時使うものとそれ以外に分け、コンセント数をカウントします。電子レンジやホットプレートなどは使用する電力量が大きいので、各々コンセントを設けた方がよいでしょう。必要に応じて取り出して使う家電に関しては、作業をする際、一番効率的な位置を考えコンセントの位置を決めます。
おすすめは、ダイニングテーブルの下や近くにもコンセントを設けること。食卓で電気鍋やホットプレートを囲むときとても便利なうえ、延長コードに足をとられる危険もありません。
テレビを置く場所には、ブルーレイ・DVDレコーダーやテレビゲーム機のコンセントも必要です。模様替えをすることを見越していくつかの場所にコンセントと一緒にテレビ用アンテナの配線と、テレビやデッキに接続するLAN接続の配線も忘れないようにしましょう。
固定電話やFAX、ネットワーク機器、空気清浄機、マッサージ機、ロボット掃除機といった毎日使う電気製品、携帯電話やタブレット、スマートフォンなどの充電用、扇風機やファンヒーター、電気カーペットなどの季節家電など家族が長い時間をすごす場所だからこそ、リビングではコンセントの出番も増えます。なかには、同時に使うものもあるので、余裕を持った数をつくっておいた方がよいと言えそうです。家づくりに関する本やサイトの中には「壁1面にコンセント1個」を目安にしているものもあります。
このように、子ども部屋や書斎、洗面所、トイレなど空間ごとに考えていきます。
コンセントについて考える際、設置する高さも検討しておくとさらに住み心地がアップします。
例えば、
現在お困りでない場合でも、コンセントがあるとより快適にすごせるケースがあります。
暮らし方に合わせてコンセントをプランニングできるのは、新築の良さの一つ。計画的に進めて、より快適な家づくりをしたいもの。
コンセントは数が少なすぎればタコ足配線にせざるを得ず、安全性への不安だけでなく見た目でも残念な結果を招いてしまいます。かといって、やみくもに数を増やしても、家具で隠れてしまっては使うことができません。自分達の生活を長い目で見つめてみる良い機会だととらえて、家族みんなでコンセントについて考えてみましょう。